コラム 一気に20000円超え
公開期間:06月05日11:30〜11月30日00:00これまでずっと足踏みをしていた日経平均が、なぜ金曜にすんなり20000円を超えてきたのか、もう少し背景を示す資料が必要だが、本来なら5月9日以降の2週間で達成すべき水準に、ようやく到達したところだと言える。
一方、以前のコラムで触れた通り、ジャスダック平均は、順調に上昇を続けており、3200ポイントを超えてきた。
ジャスダックの時価総額は、マクドナルド(2702)の約5000億円、セリア(2782)の4000億円、ハーモニック(6324)の約3700億円が、抜きんでた存在だ。ジャスダック平均は長期的に上昇する傾向があり、この3銘柄には引き続き注目が必要だろう。
【ジャスダック時価総額上位】
マクドナルド(2702)4030円 5358億円
セリア(2782)5330円 4042億円
ハーモニック(6324)3925円 3719億円
ユニバーサル(6425)3425円 2747億円
エスケー化研(4628)10500円 1646億円
◆日経平均は年内22000円の可能性も
日経平均株価の今後の上昇については、まだ確信を持っている機関投資家は少ない。テクニカル的には上昇波動の初期にあるが、まずはこの水準を固めることが重要だ。ここへきて2万円をあっさり突破した要因は明確ではないが、市場の雰囲気が変わったのは、6月1日の月替わりからだ。
「Sell in May」と言われるアノマリーがそのまま当てはまったような展開だが、機関投資家の間では、ヘッジファンドの動向が、ここ2日間の上昇につながっているという話も聞かれる。
しかし、そういった特殊事情だけではない変化も感じられる。これまでも時々指摘してきた、円高による株安、という関係が少しずつ解消されてきていることも、2万円到達には関係しているように思う。
実際、今回のドル円は、この日経平均株価の上昇にも関わらず、110円近辺をうろついている。
これは、米国雇用統計の数値が期待に届かなかったことが主因だが、それでも海外市場での日経平均先物は、東京市場の現物とそれほど乖離した動きはしていない。市場では、円安=株高、という関連性に、少しずつ変化が表れているようだ。
もちろん、ドル高が株高につながる動きは継続されるだろうが、今後、逆に円高ドル安になっても、それほど株価が下落するような動きにはならないのではないだろうか。
米国経済指標が良好であれば、日経平均株価は年内に22000円に到達する可能性は十分に出てきたと言えるだろう。
◆通信インフラ関連に注目がいくか
以上のような動きの中では、やはり円高に強い銘柄に投資は向かいやすいだろう。その中の一つとして、光ファイバー関連を中心とする通信インフラ関連銘柄に注目すべきだ。
日本だけでなく、世界を見ても、今後、IoT設備を含め、通信関連のインフラ整備は大きく進むだろう。第四次産業革命関連銘柄は、サイバー攻撃関連、光ファイバーや通信設備の関連、プラットホームやサーバー、センサーの技術を支えるIT系、という分野に分けることができる。
中でも光ファイバー等に関連する事業分野は大企業も多く、市場環境が良くなってきたときの反応が良いのが特徴だ。
代表的銘柄としては、
フジクラ、住友電工、古河電工、旭硝子といった老舗企業がある。
日経平均の動向も見ながら、狙っていける銘柄群だろう。
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