コラム 中小型株への中期的な投資
公開期間:10月11日15:00〜11月30日00:00現在の相場は、間違いなく個別物色の相場展開だ。
日経平均がボックスの展開をする中で、IPOインデックスや高配当インデックスが上昇している。中小型の個別株を狙うべき局面が多くなっているということだろう。
しかし、個別銘柄、特に中小型株の選別は、どこから手を付けてよいかわからないときがある。
強いて言えば、中小型株の銘柄選択をする際の方法には、おおよそ3つある。
一つはテーマに沿って選ぶやり方。
IoT関連、東京五輪関連など、テーマを決めてそれに沿った銘柄を選ぶやり方は、多くの個人投資家が行っている。細かい業績などをある程度無視してもよいこと、たとえ一度下落しても、そのうちまた取り上げあられやすいことなどが、この手法のメリットだ。
もう一つは、材料が出た銘柄を追いかける方法。
自社株買いや業績予想修正、増配など、好材料が出た銘柄を順張りで追う、あるいは、悪い材料が出た銘柄のリバウンドを狙うことを得意とする人もいる。これは短期勝負ができること、値動きが大きい分、面白い、とうのも特徴だ。
次に、チャートの形状から銘柄を選んでいく人も非常に多い。
個人投資家で最も多いのは、この方法かもしれない。最近ではチャートの形状で銘柄を検索できるサイトもあるので、自分なりの研究で、そうした中から銘柄を選ぶ人も多い。
そして最後に挙げておきたいのが、投資指標で条件を指定し、銘柄を選別する方法だ。中期的な投資を考えるなら、この方法が一番良いだろう。今回は、そういった手法で銘柄を選んでみよう。
◆ファンダメンタルで選ぶ3銘柄
証券会社に口座を持っていれば、銘柄のスクリーニング機能を使える人は多いだろう。
小型株の中期投資の場合、投資条件をどのようにするかは、人によって異なるが、今の相場状況なら、以下の5つの条件で銘柄を抽出し、最後に配当利回りと業績、チャートを確認するのはどうだろうか。
5つの条件
@時価総額が200億から300億
A今期売上高予想10%以上増収
B今期経常利益8%以上増益
C今期末予想ROE10%以上
DPBR0.9倍以下
例えば、この条件で(10月7日現在)スクリーニングをすると、以下の銘柄が抽出される
3244サムティ(東証1部)1054円(マンション販売)
8890レーサム(JQS)640円(富裕層向け不動産運用)
9639三協フロンテア(JQS)906円(仮設ハウス)
これらの銘柄のチャートをチェックすると、まずまず買える水準ではある。また、配当利回りは、以下の通りだ。
サムティ 3.14%
レーサム 4.21%
三協フロンテア 3.86%
あとは各社のHPなどで特殊な情報がないか、決算期がいつかを確認すれば、チェックは終わりだ。
こういった割安銘柄の多くは、いわゆる「万年割安銘柄」でもある。しかし、そういった銘柄でも、一定の期間のうちに1度、爆発することもある。
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