新高値をとりにいく日経平均
公開期間:12月22日08:30〜11月30日00:00先週は、FRBが、利上げ開始へ慎重姿勢を見せ、株式市場は一気に反発した。先週のコラムで1日か2日で終わるだろう、と書いた調整は、予想通り2日で終わったが、その後の反発のスピードは、予想以上だった。
今週は、18030円の今年の高値を抜いてくる動きを前提に考えるべきだ。
クリスマス休暇絡みの市場は、東京は23日が休み、NYは24日が半日、25日が休み。ただし、多くの米国機関投資家は、基本的には今週いっぱいは休みをとる。
誤解を恐れず言えば、よほど焦っているか、働き好きな金融マンで無い限り、この時期、海外の投資家は熱心に動かない。
しかし、その中で、東京市場は高値に挑戦することになるだろう。先週、日経平均株価は25日移動平均線を上回ったが、その上回り方が、あっけなかった。夏以降はこの25日線を基準に動いている気がするが、あと1週間を25日線よりも上で動き、18000円台で年末を迎える可能性は高いと見る。
そう考えると、あまり細かいことは考えずに、日経平均採用銘柄を買い進めることが、最も勝率が高いだろう。
年末、株式市場の最後の上昇を「掉尾の一振」(とうびのいっしん)と呼ぶが、この環境だと、市場関係者は皆、これに期待しているだろう。
一方でIPO銘柄は動きが弱い。しかし、近いうちに底をうつことは間違いなく、その動きも監視したい。
石油関連会社の買収のニュースなどもあったが、年末ぎりぎりで出てくるニュースは多い。あちこちに視線は移るだろうが、大納会高値を楽しみにしたい。
■ネットセキュリティが注目される
ソニーピクチャーズへのサイバー攻撃の犯人が北朝鮮だ、とFBIが断定し、オバマ大統領までもそこに言及したことが、話題を大きくしている。
ソニーピクチャーズは、19日に、25日に予定していた(北朝鮮の指導者を風刺するような)映画の公開を取りやめ、再考すると発表している。
オバマ大統領は、北朝鮮の関与を非難し、ソニーピクチャーズに対して同情する、と述べたが、映画は予定通り公開すべきだったと述べた。
元々、市場では、上場企業に対するハッキングによるインサイダー情報の流出が懸念されている。
ハッキングによる情報取得による株式売買や、サイバー攻撃をしておいて空売りをする、など、ネット犯罪と投資は、組み合わせれば恐るべき「闇の力」を発揮するのだ。
こういった動きに合わせ、ウェブセキュリティの銘柄に注目が行きやすい環境ができている。
注目は、以下の銘柄群だ。
有人監視のセキュアヴェイル(3042)
海外展開のポールトゥウィン・ピットクルーHD(3657)
ウィルスバスターのトレンドマイクロ(4704)
トレンドマイクロと関係が良いアズジェント(4288)
官公庁向けのネットセキュリティが強いNVC(3394)
企業向けPC保守のモジュレ(3043)
など
■週足十字線の銘柄
全体の相場に乗るのが一番の一週間だが、あえて週足の十字線を引いている銘柄を挙げてみよう。
下落してきたところで週足が十字線を引き、かつ、翌月曜日にプラスで始まる銘柄を狙って速攻で買うのが、「週足十字線戦略」だ。
十字線は、よく「反転の合図」とされるが、私は、週足でしか参考にしない。また、翌月曜日がプラスで始ることが条件だ。
先週の「週足十字線」銘柄の中で、行けそうな?銘柄を抽出しよう。
2060 フィードワン
2587 サントリー
3501 住江織物
3529 アツギ
4183 三井化学
4569 キョーリン製薬
4615 神東塗料
5358 イソライト
5464 モリ工業
5480 冶金工業
5809 タツタ電線
7917 藤森工業
8303 新生銀行
9104 商船三井
9066 日新
9479 インプレス
この中で月曜日、プラスで始る銘柄をいくつか買って、年末か、来年年初まで保有すれば楽しみにできるかもしれない。
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